熊野速玉大社では、例年、新しい年の干支をテーマにした大きな絵馬を拝殿に掲げて、年末年始の参拝者を迎えます。

絵馬はひのきで作られ、縦が1メートル50センチ、横が2メートル10センチほどあり、上野顯宮司がことし6月から絵を描き始めました。

来年の干支が巳(み)であることから真っ赤な太陽とご神木の梛の木を前に白いへびの親子が稲穂をくわえて舞う様子が描かれています。

31日は上野宮司が、作物が豊かに実り平和な国になるようにという願いを込めて、「豊穣彌榮(ほうじょういやさか)」という文字を書き入れ、絵馬を完成させました。

上野宮司は「日本だけでなく世界が平和で、人々の心も豊かになるように祈りながら制作しました。へびの親子の様子がほのぼのとしていて、明るい絵馬に仕上がったと思います」と話していました。

絵馬は、11月30日に拝殿に掲げられる予定だということです。

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