将棋のプロ棋士、日浦市郎八段は去年1月と2月の3回の対局でマスクから鼻を出し、日本将棋連盟から規定違反だとして、いずれも反則負けにされたほか、3か月の対局停止の懲戒処分を受けました。
日浦八段は、常に鼻を覆うという規定はなく処分は違法だとして、対局料などおよそ380万円の賠償を求めました。
18日の判決で東京地方裁判所の杜下弘記裁判長は「当時、政府は鼻を覆う状態でのマスクの着用を勧めていて、連盟の規定にある『マスクの着用』についても、鼻まで覆う状態だと解釈することは合理的だ」と指摘しました。
そのうえで「複数回、注意や反則負けの予告を受けていたことからすると、反則負けを承知の上でマスクの着用を直さなかったことは明らかだ。連盟の処分が違法だとは言えない」として、訴えを退けました。
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