13年前の2011年2月に上野動物園にやってきたジャイアントパンダのオスの「リーリー」とメスの「シンシン」は、19歳と高齢で高血圧の治療なども必要なことから、ふるさとの中国に返されることになりました。

2頭は29日午前4時にトラックに乗せられ、13年余り暮らした上野動物園を出発しました。

動物園の門の外には未明にもかかわらず数十人のファンが詰めかけ、写真を撮ったり手を振ったりして別れを惜しんでいました。

2頭はこのあと午前中、成田空港から専用の飛行機で中国に向かい、29日中に「中国ジャイアントパンダ保護研究センター」の飼育施設に入る予定です。

動物園によりますと2頭は落ち着いていてふだんと変わった様子もなく、出発の1時間ほど前に起きて、移動用のケージに入ったあと、水やりんごなどを少し食べたということです。

福田豊園長は「今は寂しい気持ちもあるが、たくさんの人を笑顔にしてくれたことへの感謝の気持ちが強い。中国で元気で長生きしてほしい」と話していました。

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