29日、処理が予定されている不発弾は、去年12月、那覇市首里山川町の住宅街で下水道工事中に見つかったものです。

一帯は、79年前の沖縄戦当時、旧日本軍が首里城の地下に置いた司令部ごうに近い激戦地です。

陸上自衛隊が詳しく調べたところ、不発弾はアメリカ軍機から投下されたとみられる250キロ爆弾1発で、長さがおよそ1.2メートル、直径が36センチ程あり、爆発のおそれがあるため、現地で信管を取り外すことになりました。

処理が終わるのは午後2時ごろの見込みです。

万が一の事故に備え、不発弾から半径およそ280メートルの範囲では、住民や企業の従業員、それにホテルの宿泊客を含むおよそ1400人に対し、午前8時50分以降、一時避難が呼びかけられ、近くの高校と中学校の合わせて3か所に避難所が設けられます。

また、午前9時50分からは周辺の道路が通行止めになるほか、路線バスの10の系統、合わせて85の便がう回して運行し、現場周辺での乗り降りはできなくなります。

大規模な避難を伴う今回の不発弾の処理について、那覇市は「過去に起きた事故を念頭に安全第一で進めるため、住民や観光客などに不便をおかけするが、安全のために理解と協力をお願いしたい」と話しています。

沖縄に残された不発弾を処理するには、あと70年から100年ほどかかるとみられ、“終わらない戦後処理”とも言われています。

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