ジャイアントパンダのシンシン(左)とリーリー=2017年、東京・上野公園(公益財団法人東京動物園協会提供)
中国に返還される上野動物園(東京都台東区)のジャイアントパンダのつがい、雄リーリーと雌シンシン=いずれも19歳=が29日、トラックで園を出発した。成田空港からチャーター機で中国に移動。四川省の中国ジャイアントパンダ保護研究センターへ同日中に運ばれる。 都によると、リーリーとシンシンは四川省で2005年に生まれ、11年2月に繁殖研究目的の貸与で上野動物園に来た。高齢期に差しかかり、近年は高血圧などの症状が出始め投薬治療をしていた。日中の専門家で協議し、移動可能な健康状態のうちに帰国させて治療するのが望ましいと判断した。今月28日の最終観覧日には、大勢のファンらが別れを惜しんだ。 2頭は来日直後の11年3月に起きた東日本大震災による休園を経て4月に公開。17年に雌シャンシャンが、21年に双子の雄シャオシャオと雌レイレイが誕生した。シャンシャンは23年2月に返還されており、園のパンダは双子だけになる。
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