イスラエル軍は7日、およそ120万人が身を寄せるガザ地区南部ラファの一部地域で地上部隊が限定的な作戦を開始したと発表しました。

こうした中、イスラエルへの軍事支援を続けてきたアメリカのオースティン国防長官は8日、議会上院の公聴会で「状況を鑑み、われわれは威力の強い弾薬の輸送を停止した」と述べ、イスラエルへの弾薬の輸送を一部停止したと明らかにしました。

その上でオースティン長官は「われわれは当初から、イスラエルが戦闘地域にいる民間人を保護せずにラファで大規模な攻撃を始めるべきではないと明言してきた」と述べました。

去年10月、ガザ地区で戦闘が始まって以来、アメリカがイスラエルへの弾薬の輸送を停止したことを明らかにしたのは初めてです。

アメリカはラファへの大規模な地上作戦を支持しない立場を繰り返し示していて、イスラエルに対し慎重な対応を促すとともに、戦闘が長引き民間人の犠牲が拡大する中、イスラエルへの軍事支援を続けていることに対する国内外からの批判をかわす狙いもあるとみられます。

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