第2次世界大戦中の1944年に行われた「インパール作戦」は、旧日本軍がイギリスの支配下にあったインド北東部の攻略を目指したもので、インド国内だけでおよそ3万人にのぼる日本兵が死亡しました。

なかでも激しい戦闘が行われたナガランド州の都市コヒマでは、作戦から80年になるのに合わせ、地元政府が犠牲者を追悼する慰霊碑を建立し、8日、落成式が行われました。

「インパール作戦」は、食糧や物資の補給がほとんどないなか、多くの日本兵が命を落とし、第2次世界大戦で最も過酷な戦いの1つと言われ、現地ではいまも戦没者の遺骨の収集が続けられています。

式典には日本兵の親族などが参加し、「鎮魂」と書かれた慰霊碑に献花をして、戦争を二度と繰り返さないよう平和への願いをあらたにしていました。

出席したインドの日本大使館の鈴木浩大使は「戦闘によって多大な苦難を強いられた地元住民や、犠牲になったすべての人に哀悼をささげます」と述べました。

また、生還した日本兵を親族にもつ鈴木誠一さんは「日本やイギリス、それにインドの人たちが悲劇を忘れず、語り継いでいくことが大事だと思います」と話していました。

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