おととし国内で初演され評判を呼んだ舞台「千と千尋の神隠し」は演劇の本場、ロンドンのウエストエンドの劇場で今月から長期の公演が始まりました。

神々が暮らす不思議な世界に迷い込む少女「千尋」の役を橋本環奈さんと上白石萌音さんが務め、舞台はすべて日本語で演じられます。

観客は原作さながらに個性豊かな登場人物のふん装や演技に魅了された様子で、最後のカーテンコールもスタンディングオベーションが起こり、大いに盛り上がっていました。

舞台を製作した東宝によりますと日本語の舞台の海外での長期公演は異例ですが、人気の宮崎作品が原作とあって、4か月にわたる公演でおよそ30万人の観客が来場する見込みだということです。

ロンドンで演じた感想について橋本さんは「日本と違い、いろんなところで笑いが起きました。温かい歓声で迎えられうれしい」と語りました。

また、上白石さんは「『ありがとうございました』と言ったとき、日本から来て日本語で作品を届けたという実感がせり上がりぐっと来ました」と語っていました。

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