「ボーイスカウトアメリカ連盟」は、114年前の1910年に設立された団体で、7日、その名称を「スカウティング・アメリカ」に変更すると発表しました。

その理由について連盟のクローン会長は「誰もが受け入れられていると感じることができるようにするための重要な変革だ」としていて、社会の多様性を反映したいとしています。

現地の報道によりますと、連盟はおよそ10年前から同性愛者の参加を認め、2018年以降は少女も受け入れ、現在100万人を超す会員のうちおよそ17万6000人が女性だということです。

ただAP通信によりますと、50年あまり前にはおよそ500万人いた会員が、今では新型コロナの感染拡大などが原因で、その5分の1に減っているということです。

さらに連盟では過去に多数の参加者がリーダーなどから性的虐待を受けていた問題も明らかになり、賠償を求める訴えが相次ぎました。

CNNテレビによりますと、被害者への補償が去年から始まっており、8万人を超す被害者に24億ドル、日本円でおよそ3700億円が支払われる見込みだということです。

名称の変更は来年2月に行われる予定ですが、一部のアメリカメディアは、連盟にはイメージを刷新したい狙いもあると見られると伝えています。

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