スズキが25日発表した11月の四輪車生産・販売・輸出統計(速報値)によると、世界生産は前年同月比3%増の26万9674台だった。6カ月ぶりにプラスに転じたことになる。輸出向けの減少で日本生産は落ち込んだが、海外生産が2ケタ増のインドをけん引役に伸びて補った。

海外生産は7%増の18万3151台と6カ月ぶりに増加した。主力拠点のインドが2カ月連続でプラスとなる14%増の16万8189台と大きく伸びた。スズキによると同国内での卸販売や輸出が好調で、特に「フロンクス」「ブレッツァ」などのSUV(多目的スポーツ車)が増え、11月としては過去最高の生産台数を記録した。

日本生産は5%減の8万6523台と4カ月連続のマイナスだった。国内向けは「スペーシア」の販売好調などで増えたが、輸出向けが欧州の「イグニス」の生産終了などで車種が減少したことから台数を落とした。

世界販売は6%増の26万6334台と2カ月連続で増えた。日本が10月発売のフロンクスや9月発売の「スペーシア ギア」などの好調で10%増と伸びたほか、5%増の海外もインドで祭事シーズンによる消費活性化やパキスタンでの市況改善などが寄与した。

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