シリアではイスラム教徒が国民の大半を占めますが、10%ほどがキリスト教徒とされていて、クリスマスイブの24日夜、首都ダマスカスの教会でミサが行われました。
教会には多くの人が集まり、クリスマスツリーの前で写真を撮る人の姿や、教会の外ではサンタクロースにふんした人が風船などを売る姿も見られ、クリスマスを祝っていました。
一方、ロイター通信などによりますと、シリア中部のハマでは教会への発砲事件や広場に設置されていたクリスマスツリーが燃やされる事件が起き、キリスト教徒の間で不安の声もあがっています。
アサド政権の崩壊後に発足した暫定政権はイスラム教スンニ派が主体で、少数派を含めた包括的な国づくりが焦点となっていて、ミサが行われたダマスカスの教会周辺では銃を持った警察官が警備にあたる様子も見られました。
ミサに訪れた男性の1人は「不安から教会には来ずに、家で家族と過ごす人もいます。来年も私たちの祝日を祝えることを願っています」と話していました。
また、女性は「シリアが再び安定し、すべてを再建して内戦の前のようになってほしいです。皆が互いを愛し、すべてがうまくいくようにと願っています」と話していました。
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