ヨルダン川西岸のパレスチナ暫定自治区のベツレヘムでは25日、キリスト生誕の地に建つとされる「聖誕教会」で、恒例のクリスマスのミサが行われました。
去年10月に、ガザ地区でイスラエル軍とイスラム組織ハマスとの間で戦闘が始まってから、2度目のクリスマスを迎えたことについて、ピッツァバッラ総大司教は「平和は不可能ではなく、われわれの意志により実現できるものだ」などと訴えました。
そして、教会に集まった地元のキリスト教徒や各地からの巡礼者は、ガザ地区での一刻も早い停戦を願い、平和への祈りをささげていました。
パレスチナの地元メディアは25日、イスラエル軍によるガザ地区への攻撃で13人が死亡したと伝えていて、地元の保健当局は、これまでの死者が4万5338人にのぼったとしています。
ガザ地区での停戦と人質の解放に向けた協議について、イスラエル首相府は24日、交渉団が仲介国のカタールから引き上げ、今後、協議を継続するか検討するとの声明を発表していて、停戦が実現する見通しは、いまだ立っていません。
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