イスラエルのカッツ国防相は23日、出席した式典での演説で、ことし7月に訪問先のイランで殺害されたハマスのハニーヤ最高幹部について、イスラエルが関与したと初めて認めました。

この中でカッツ国防相は、イスラエルと対立するイエメンの反政府勢力フーシ派についてふれ「われわれはフーシ派の戦略インフラを攻撃し、指導者たちの首をとる。ハニーヤらにそうしたように」と述べました。

ハニーヤ氏をめぐっては、ハマスやイランはイスラエルによる暗殺だと主張してきましたが、これまでイスラエル側は関与を認めていませんでした。

フーシ派はこのところイスラエルへの攻撃を繰り返していて、イスラエル軍は24日も、イエメンからミサイルが発射され迎撃に成功したと発表しています。

カッツ国防相の発言は、フーシ派だけでなくハマスやイランも強く刺激するもので、地域の緊張が一層高まることが懸念されます。

強硬派として知られるカッツ国防相は、これまでも敵対勢力の幹部の殺害やハマスとの停戦交渉などをめぐって踏み込んだ発言をして、物議を醸しています。

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