【上海=時事】上海日本人学校の虹橋校と浦東校は、旧日本軍による南京事件から87年となる今年12月13日の授業について、「安全対策の一環」として児童・生徒の登校を取りやめ、オンライン授業に切り替える方針を決めた。在上海日本総領事館が31日、明らかにした。中国は12月13日を「国家哀悼日」に指定しており、反日感情が高まる可能性がある。
中国では6月に江蘇省蘇州市でスクールバスを待っていた日本人母子が襲撃されたほか、9月18日に広東省深圳市で登校中の日本人男児が刃物で刺され、死亡する事件が起きた。9月18日は満州事変の発端となった柳条湖事件から93年に当たり、反日ムードが盛り上がる「敏感な日」のため、事件との関係が取り沙汰されている。
一方、上海日本人学校高等部は通常の対面授業を行う。同総領事館の管轄内にある蘇州市と浙江省杭州市の日本人学校はまだ対応を決めていないという。
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