パキスタンと領有権を争うインド北部のジャム・カシミール州で、建設作業員らが銃撃され、少なくとも7人が死亡した。地元メディアが20日、報じた。警察は、武装勢力による無差別テロとの見方を示している。
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インド紙インディアン・エクスプレスは、少なくとも2人の武装した男が20日夜、トンネルの建設現場付近にある民間企業の宿舎を襲い、作業員らを無差別に撃った、と伝えた。死者の多くは州内外から来ていた労働者。軍や警察が容疑者の行方を追っているが、詳細は明らかではない。
現場は州都スリナガル周辺の山中で、パキスタンとの係争地に近い。建設中のトンネルは、事件のあった地域と観光地とを結ぶ計画で、地元における重要インフラと位置づけられている。地元メディアによると、同地方では今年に入り、旅行者や労働者に対する襲撃が相次いでいるという。
同州では10月上旬に議会選があり、地域政党と野党・国民会議派の連合が過半数を獲得。新政権が発足したばかりだった。オマル・アブドラ州首相はX(旧ツイッター)に「非武装で罪のない人に対する攻撃を強く非難する」と投稿した。(バンコク=伊藤弘毅)
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