国連などによりますと、ウクライナ国内では、ロシア軍によって埋められた地雷や不発弾が残っている可能性がある地域は国土の20%余りと依然、広範囲におよんでいて、その除去が課題となっています。
試食会は、地雷除去の必要性を知ってもらおうと、国連機関とウクライナ政府が企画し、21日、首都キーウのレストランには日本をはじめ各国の外交官およそ50人が集まりました。
はじめにUNDP=国連開発計画の徐副総裁が「地雷除去はウクライナの発展と、途上国への穀物輸出の再開につながる」と述べ、支援を呼びかけました。
試食会では、地元の有名シェフが手がけた5品の料理がふるまわれ、このうち伝統料理の「ボルシチ」には地雷の除去が済んだキーウ州の農地で収穫されたビーツやたまねぎなどが使われたということです。
参加した外交官たちは、シェフから料理の説明を受けながら一品一品を味わっていました。
シェフのオリハ・マルティノフスカさんは「豊かな土地が地雷で苦しんでいるのを見るのはつらいが、私たちは1人ではない」と話し、国際社会の支援に期待を示しました。
在ウクライナ日本大使館の時田裕士公使は「除去の結果が具体的にわかる良い取り組みだ。今後も支援を進めたい」と話していました。
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