旧ソビエトのモルドバでは20日、大統領選挙とEU加盟の是非を問う国民投票が行われていて、親欧米でEU加盟を目指す現職のサンドゥ大統領と、ロシアとの関係も重視する親ロシア派の候補者などが争う構図となっています。
首都キシナウ中心部の投票所では市民が次々と訪れ、1票を投じていました。
このうちEU加盟を支持するという女性は「ヨーロッパは安定と繁栄、そして平和をもたらしてくれます。ロシアとはできるだけ距離を置きたいです。関係は貿易だけで十分です」と話していました。
一方、ロシアを支持する男性は「ロシアの方がより近く、大きな市場でもあります。ロシアとの関係を強化する方がよりよい未来があります」と話していました。
モルドバでは、歴史的な経緯からロシアとの結びつきが強い一方、EU加盟を支持する国民が多く、最新の世論調査では63%がEU加盟に賛成と答えていて、現職のサンドゥ大統領の路線が国民に支持されるのかが焦点です。
ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナの隣国でもあり、選挙結果は、地域情勢に影響を与える可能性があるほか、旧ソビエトの構成国の間でロシア離れがさらに進むのかといった点からも注目されています。
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