イスラエル軍は、ハマスのシンワル最高幹部を16日に殺害したあとも、戦闘員に対し投降と人質の解放を呼びかけるビラを上空からまきながら、ガザ地区への攻撃を続け、特に北部では地上部隊が包囲しながら激しい空爆を行っています。

ガザ地区の当局は19日、北部ベイトラヒヤの住宅地への空爆で少なくとも73人が死亡したと発表し、その多くが子どもと女性だと非難しました。

中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、人々ががれきの中で行方不明者を探したり、けが人を担架にのせて搬送したりする様子を伝えています。

これに対し、イスラエル軍は「数字は誇張されている」と否定し、民間人の被害を防ぐためハマスの拠点を正確に攻撃していると強調しています。

ガザ地区の保健当局は19日、これまでの死者が4万2519人に上ると発表しました。

また、支援物資の搬入が滞り、UNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関は、北部では食料や水、毛布などが足りず、かろうじて稼働している病院でも燃料と医薬品が不足している危機的な状況だとして、国際社会に「戦争を終わらせ、政治的意志を示すときだ」と呼びかけています。

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