軍事侵攻を続けるロシアと、ウクライナの双方は18日、捕虜の交換が行われ、相手側に拘束されていた95人の兵士が解放されたとそれぞれ発表しました。

ウクライナ側が公開した映像では解放された兵士とその家族や友人が抱き合って喜ぶ様子が写っています。

捕虜の交換はウクライナ軍がことし8月にロシア西部クルスク州への越境攻撃を始めてから4回目となります。

アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は19日、「越境攻撃が始まってから捕虜の交換の頻度が大幅に増えている」と指摘した上で、越境攻撃がロシア側にとって捕虜の交換に応じる要因となっている可能性が高いという見方を示しました。

ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、「ウクライナが戦場や外交で成果を出せば出すほどより早く捕虜を取り戻すことができる」と述べ、引き続き、捕虜の解放に取り組む姿勢を強調しました。

一方、ウクライナ東部ではロシア軍の攻勢が続き、イギリスの国防省は19日、東部ハルキウ州の拠点、クピヤンシクから南におよそ20キロの地点までロシア軍が迫っている可能性が高いという分析を示しました。

クピヤンシクは侵攻直後にロシア軍に掌握されましたが2022年9月にウクライナ軍が奪還していて、イギリス国防省はロシア軍が再び掌握をねらっているとしています。

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