ロシア国防省は6日、ウクライナと国境を接するロシア西部のクルスク州内にウクライナ軍が攻撃してきたと発表しました。

ロシアのメディアは7日、当局の話として、ロシア側の住民5人が死亡し、24人がけがをしたと伝えています。

プーチン大統領は7日、政権幹部との会合の中で「ウクライナの政権が新たな大規模な挑発に乗りだした」などと批判した上で、住民の支援を行うよう指示しました。

その後、プーチン大統領はベロウソフ国防相やFSB=連邦保安庁のボルトニコフ長官など安全保障の主要幹部を招集しました。

この中で、ゲラシモフ参謀総長が状況を報告し「ウクライナ軍の1000人規模の部隊がクルスク州の一部を占拠する目的で攻撃を開始した」と述べました。

その上でゲラシモフ氏は、ウクライナ側の兵士らを殺害するなど進軍は阻止していると強調する一方、戦闘は続いているとしていて、プーチン政権は今後の対応を検討しているとみられます。

今回の攻撃についてウクライナ軍からは正式な発表は出ていません。

ウクライナと国境を接するロシアの地域では、これまでも西部のベルゴロド州やクルスク州でウクライナ側からの越境攻撃とみられる動きが起きています。

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