米ウォール街=ロイター

【NQNニューヨーク=矢内純一】7日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸して始まり、午前9時35分現在は前日比266ドル80セント高の3万9264ドル46セントで推移している。上げ幅は400ドルを超える場面がある。週初まで急落していた後で、短期的な戻りを見込んだ買いが続いている。同日の日本など世界各国の株式相場の上昇も投資家心理を支えている。

米景気の減速懸念などを背景に、ダウ平均は前週後半から今週初めにかけて急落していた。早いペースで水準を切り下げたとあって、株式は短期的に売られすぎているとの見方もある。主力株を中心に買い直す動きが続いている。

7日の東京株式市場で日経平均株価が続伸し、414円高で終えた。日銀の内田真一副総裁が「金融資本市場が不安定な状況で、利上げをすることはない」と語り、外国為替市場では円相場が一時1ドル=147円台後半まで下落した。同日のドイツやフランスの株式相場も上昇している。

ダウ平均の構成銘柄では、ゴールドマン・サックスやアマゾン・ドット・コムが高い。セールスフォースとマイクロソフトにも買いが入っている。一方、前日に発表した2024年4〜6月期決算で1株利益が市場予想を下回ったアムジェンが下げている。朝に四半期決算を発表したディズニーも安い。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も続伸して始まった。

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