【キーウ=共同】ロシア国防省は6日、ウクライナと国境を接するロシア西部クルスク州に同日朝から、ウクライナ軍の越境攻撃があったと発表した。同州のスミルノフ知事代行らによると、攻撃で住民ら5人が死亡、28人が負傷した。
ロシア独立系メディア「メドゥーザ」は7日、ウクライナ軍が同州の3村落を制圧したと報じたが実態は不明。ロシア国防省は同日、敵の掃討作戦が続いていると発表した。
ロシアのプーチン大統領は7日、政府の会議で「ウクライナ軍の大規模な挑発行動があった」と述べ、閣僚らに負傷者らへの最大限の支援を指示した。
ロシア国防省によると、ウクライナ側は戦車11両や装甲車両20台以上、最大300人の兵士が加わり、クルスク州内のロシア側部隊の陣地を攻撃した。
ウクライナ側の公式発表はないが、情報筋によると6日、軍の無人機がクルスク州上空でロシア軍のヘリコプターを攻撃した。
ロシア紙コメルサントによると、ウクライナ軍による越境攻撃の試みは今年3月にもロシア西部ベルゴロド州とクルスク州であった。
ウクライナ軍などによると、6日も各地で激しい戦闘が続いた。南部ヘルソン郊外や東部ハリコフ、東部ドネツク州では無人機やミサイルなどによる市街地への攻撃があり、市民1人が死亡し、少なくとも計30人が負傷した。
ゼレンスキー大統領は7日までに、戒厳令と総動員令を11月9日まで延長する法律に署名した。2022年2月の侵略開始に伴い全土に発令され、延長を繰り返している。
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