NHKの単独インタビューに応じたのは、ロシアの新興財閥、いわゆる「オリガルヒ」の1人、オレグ・デリパスカ氏で、世界有数のアルミニウム会社を設立したことで知られ、国際的なビジネスの会合に出席するため日本を訪れています。

自身も欧米の経済制裁の対象となっているデリパスカ氏は、インタビューで、欧米がロシアに科した制裁で日本などへのアルミの輸出が激減したと明らかにした上で、「制裁はつらい。大きな制約で、ロシアにとっては新しい取引先を見つけなければならない」と述べました。

一方で、制裁について「驚くべきことに民間の企業は切り抜けた」と述べ、ロシアの企業は適応しているとして、ロシア政府の方針を変えることにはつながらないと強調しました。

デリパスカ氏はおととし侵攻が始まった直後に、自身のSNSに「平和は極めて重要だ」と投稿し、プーチン政権を批判したと受け止められましたが、今回のインタビューでも侵攻について「毎日数百人が命を落とし、双方とも前進は見込めない。この戦争に勝者がいないのは明らかだ」と述べ、改めて一刻も早い停戦が必要だという見方を示しました。

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