記者会見に参加する近藤康正社長(8日、名古屋市)

壁紙大手のサンゲツが8日に発表した2024年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比30%減の49億円だった。売上原価の上昇や販管費の増加を補えなかった。

売上高は前年同期比4%増の938億円だった。壁などに使う粘着剤付化粧フィルムなどが好調だった。北米の教育施設の内装事業などもけん引した。

同日、名古屋市内で記者会見した近藤康正社長は、増収減益の要因について「事業基盤の強化でコストを先行させている。人的資本や物流への戦略投資やM&A(合併・買収)なども今後検討する。計画通りの進捗だ」と説明した。

25年3月期通期の業績予想は据え置いた。売上高は前期比3%増の1960億円、純利益は23%減の110億円を見込む。

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