計測・制御システムを手掛けるアズビルは8日、2025年3月期の連結純利益が前期比26%増の380億円になる見通しだと発表した。従来予想から10億円上回り、過去最高益となる見込み。ビルの空調制御システムが好調なほか、スペイン子会社の株式譲渡益も押し上げる。自社株買いも150億円を上限に実施する。
売上高は3%増の3010億円、営業利益は9%増の402億円を見込む。それぞれ従来予想を10億円、12億円上方修正した。国内ではビルの空調制御システムなどで省エネルギー化に向けた改修が増える。中国などアジア地域でデータセンター向けの制御機器の需要も伸びる。
同日、150億円を上限とする自社株買いを発表した。発行済み株式総数(自社株を除く)の4.5%にあたる2400万株を上限に買い付ける。期間は11月26日〜25年3月24日。株主還元を強化するほか、約100億円を社員の働きがいの向上に活用する。
あわせて発表した24年4〜9月期の連結決算は売上高が前年同期比6%増の1392億円、純利益が8%減の109億円だった。
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