東北新社は8日、9〜10月に募集していた希望退職に124人が応募したと発表した。退職に伴う特別加算金と再就職支援の費用として、年末までに約21億円を特別損失として計上する。政策保有株を19億円分売却するなどするため、25年3月期の業績予想は連結純利益が14%減の34億円のまま据え置くとした。

同社は9月30日〜10月25日、45歳以上の正社員などを対象に100人程度の希望退職を募っていた。東北新社は29年3月期を最終年度とする中期経営計画で「組織・人員再編による人員体制の適正化」を重要課題に掲げている。今回の募集もその一環となる。

今回の募集とは別に、11月29日まで番組のポストプロダクション事業を担う子会社でも、事業撤退に伴う希望退職を80人程度募集している。

8日発表した24年4〜9月期の連結決算は、純利益が25%増の16億円、売上高が19%減の198億円だった。主力の広告プロダクション事業で受注が増え、利益率は高まった。

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