神戸製鋼所は7日、2025年3月期の連結営業利益が前期比25%減の1400億円になる見通しだと発表した。従来予想から250億円下方修正した。国内の品質認証問題や中国や東南アジアでの日系メーカーの苦戦により、自動車分野を中心に鉄鋼やアルミ板の販売が減少する。建設機械で価格転嫁が想定より進まないことも響く。
25年3月期の売上高は2%増の2兆6000億円、純利益は10%増の1200億円を見込む。売上高は従来予想を600億円下方修正し、純利益は据え置いた。通期の全社の増収はエネルギーや化学向けの機械などの増加が理由で、海外の自動車向けの鉄鋼やアルミ板などに限れば減収となる。
7日記者会見した神戸製鋼の木本和彦取締役は「建設機械は当初想定していた需給環境がかなり悪化し、価格転嫁が非常にしづらい状況になっている。現況ではなかなか価格転嫁が難しい」と話した。
同日発表した24年4〜9月期の連結決算は純利益が前年同期比30%減の565億円、売上高は微減の1兆2485億円だった。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。