ホテル事業が好調だったほか、負ののれんも発生し利益を押し上げた

西武ホールディングスは7日、2024年4〜9月期の決算を発表し純利益が前年同期比2.8倍の770億円だった。インバウンド(訪日外国人)の増加でホテル需要が旺盛だった。持ち分法適用会社を連結子会社にしたことで「負ののれん」発生益540億円を特別利益に計上した。

売上高にあたる営業収益は6%増の2522億円だった。国内ホテルの客室1室あたりの売上高は17%増えた。

営業利益は6%増の337億円だった。不動産事業は商業施設「エミテラス所沢」(埼玉県所沢市)の開業関連費用などがかさみ21%の減益だったものの、ホテル・レジャー事業の伸びで補った。都市交通・沿線事業は利用が戻り鉄道やバスの運輸収入が増加したものの、バスを中心に人手不足の影響で人件費が増え、利益は横ばいだった。

古田善也取締役は同日の決算会見で「安全安心な設備投資を安定的にはかるうえで運賃改定の必要性も認識している」と述べ、運賃引き上げの可能性に言及した。

25年3月期通期の業績見通しは据え置いた。営業収益は前期比3%増の4940億円、純利益は3.1倍の840億円を見込む。

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