日本光電は25年3月期の業績予想を下方修正した

日本光電は7日、2025年3月期通期の連結純利益が前期比30%減の120億円になる見通しだと発表した。従来予想(6%減の160億円)から40億円下方修正した。国内での販売は堅調に推移しているが、4〜9月期に計上した中国・上海にある子会社の事業再編費用や為替差損が利益を押し下げる。

売上高は2%増の2270億円と従来予想から20億円引き下げた。国内では自動体外式除細動器(AED)が好調だ。重点地域の北米でも生体情報モニターなどが伸びているが、中近東やアジアでの販売が振るわない。中国では病院関係者の贈収賄の摘発など反腐敗運動の影響が続く見通し。

同日発表した24年4〜9月期の連結決算は、売上高が前年同期比1%減の1027億円、純利益は94%減の4億6300万円だった。中国における医療機器の需要低迷に伴い上海の子会社で事業再編費用を計上した。為替相場の変動で33億円の為替差損が発生し、利益を押し下げた。

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