会見で説明するテルモの鮫島光社長㊨(7日、東京都新宿区)

テルモは7日、2025年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比17%増の1245億円になる見通しだと発表した。最高益を見込む従来予想から25億円上方修正した。為替レートが想定より円安で推移しており、収益が上振れする。カテーテルなど主力の心臓血管治療製品の販売も伸びる。

売上高にあたる売上収益は10%増の1兆100億円と従来予想を300億円上回る。初めて1兆円を超える。営業利益は70億円上方修正し、23%増の1720億円を見込む。

主力の心臓血管事業は売上収益が前期比9%増の6030億円に伸びる。製薬企業向けの薬剤投与機器などを扱うメディカルケアソリューションズ事業は2110億円(前期比7%増)となる。血液・細胞テクノロジー事業も米国での血液センター向けのビジネスが好調で、1960億円(同16%増)を見込む。為替の影響は調整後営業利益ベースで、65億円押し上げ効果が出ると見ている。

同日発表した24年4〜9月期の連結決算は、売上収益が前年同期比15%増の5086億円、純利益は26%増の632億円だった。

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