丸の内のオフィスビル賃貸が好調だった(東京都千代田区)

三菱地所が7日発表した2024年4〜9月期の連結純利益は前年同期比20%増の500億円だった。出社回帰の流れで空室率が低下するなか、オフィス賃料の上昇が寄与した。インバウンド(訪日外国人)の増加で、商業施設やホテルも好調だった。

売上高は9%増の6410億円、営業利益は11%増の998億円だった。オフィスや商業施設、ホテルなどを含むコマーシャル不動産事業が利益を押し上げた。

丸の内事業は再開発の影響で貸し付け面積が減少し減益となったが、9月時点での空室率は1.45%と、6月から0.4ポイント改善している。テナントに対し、賃料の増額交渉も行っているという。

25年3月期の連結純利益は前期比3%増の1730億円とする従来予想を据え置いた。欧米など主要マーケットの金利が高止まりし不動産市況が軟調で、一部の物件売却を来期以降に先延ばしする。

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