ニコンは新品の半導体露光装置の販売が振るわない

ニコンが7日発表した2024年4〜9月期の連結純利益(国際会計基準)は、純利益が前年同期比70%減の29億円だった。半導体市況の回復が遅れ、半導体露光装置の販売が振るわなかった。円相場の上昇で為替差損や投資有価証券の評価損も発生した。

売上高にあたる売上収益は微増の3327億円だった。主力の映像事業は中・高級のミラーレスカメラや交換レンズの販売が好調だった。

半導体露光装置は、顧客の投資の先送りで納入が来期に繰り延べになったケースもあるという。大村泰弘専務執行役員は同日のオンライン説明会で「新品装置の販売は来期以降も極めて限定的だとみている」と話した。

10月7日には、「レイバン」などを手掛ける眼鏡メーカー大手の仏エシロール・ルックスオティカによるニコン株の取得が明らかになった。11月1日にエシロールが提出した変更報告書によると、ニコン株を「長期純投資」目的で8.45%保有する。

徳成旨亮社長は7日の説明会で「保有目的などについて認識はしている。ニコンとエシロールは2000年に共同出資会社のニコン・エシロール(東京・墨田)を設立しており、パートナーとしての話し合いは当然ある」と話した。

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