OKIが7日発表した2024年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比8.4倍の23億円だった。新紙幣への切り替え需要を受けてATM関連事業で好調だった。
売上高は前年同期比13%増の1976億円、営業利益は6.1倍の61億円だった。事業別では新紙幣特需があったATM関連事業の売上高が36%増の871億円と、連結全体の4割強を占めた。同事業の営業利益は2.9倍の113億円だった。
受託製造サービス(EMS)事業の営業損益は10億円の赤字(前年同期は9億円の黒字)だった。半導体市場や中国経済の低迷を受け、半導体製造装置向けのプリント基板や産業用ロボット用のケーブルなどの生産が落ち込んだ。
25年3月期通期の業績予想は据え置いた。寺本禎治副社長執行役員は「半導体市場は不透明感が続いており、EMS事業の回復は来年度以降になると見ている」と話した。
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