報道機関や機関投資家向けの決算記者会見は午後1時30分からとする

ソフト開発のアステリアは決算開示時刻をこれまでの午後3時から正午に繰り上げる。5日から東京証券取引所の取引終了時間が30分延長することに対応する。東証銘柄への海外投資家の注目が高まるとみて、取引時間中の情報発信を強化する。

7日に予定する2024年4〜9月期決算発表から正午に開示する。午後1時半に報道機関や機関投資家向けの決算記者会見を、午後6時に一般投資家向けの決算説明会を開催する。決算発表以外の重要事項についても、前場と後場の間の昼休み中の開示を増やす。

東証の取引時間延長により、欧州市場などの開場時間と日本市場の大引け時刻が近づくことから、後場になると海外投資家が東証銘柄を物色する可能性が高まるとみている。当日出た材料を加味した取引が可能になるため、いち早く開示することが有益だと判断した。

東証の取引時間延長に対する企業の対応は分かれている。東証によると24年4〜6月期決算を午後3時から3時29分に開示した企業のうち、11月5日以降に4〜9月期を公表する企業の4割超がこれまで通り午後3時から3時29分の開示を継続する。取引時間中の発表となる。

一方、約3割の企業は午後3時半以降に開示を後ろ倒しするなどして、取引終了後の開示を継続する方針だ。GMOインターネットは12日に予定する24年1〜9月期の決算発表以降も、これまで通り午後3時31分の開示を継続する。同社のIR担当者は「迅速性よりも公平性を優先する」と説明する。

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