たねやの2024年産「ラ コリーナ米」=同社提供

菓子製造・販売のたねや(滋賀県近江八幡市)は18日にグループの農業生産法人が収穫した無農薬米を初めて発売する。旗艦店「ラ コリーナ近江八幡」(同市)の隣接地に確保した水田で育て、栽培期間中は化学肥料も使っていないという。和菓子の主材料にもなるコメを、自社の環境負荷低減の取り組みのシンボルとする。

新米は「ラ コリーナ米」と名づけ、旗艦店のメインショップで扱う。滋賀県の独自品種「秋の詩」を玄米ベースで1.2トン用意した。精米したうえで内容量により2合(648円)、5合(1134円)、1キログラム(1296円)、2キログラム(2160円)の4パッケージを提供する。

「ラ コリーナ米」を収穫したキャンディーファームのスタッフら(9月、滋賀県近江八幡市)=たねや提供

「ラ コリーナ米」の新米は2025年以降も販売する方針だ。無農薬米は旗艦店の敷地内で15年から少量を栽培。23年には同店の外側で農業生産法人キャンディーファーム(近江八幡市)が管理する約4000平方メートルの水田でも生産を始めていた。たねやグループはこれまでも包装資材の削減など環境対策に力を入れてきた。

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