JR貨物の犬飼新社長は17日の定例記者会見で、車両部品の組み立て作業を巡る不正行為を受け、社長直轄の社内監査チームを11月中にも立ち上げると明らかにした。監査部内に日々の業務手順や運行体制を社長が直接把握できる機能を設ける。
車輪に車軸を取り付ける作業で計626両の検査データを改ざんしていた。軸を押し込む圧力の値が基準を上回った際、基準値内に収まるようデータを書き換えて検査結果を記録していた。圧力が基準値を超えると車軸が傷つき、強度が弱まる恐れがある。
同社によると、検査不正のあった貨物車両のうち1割は点検を済ませており、2024年内にも全車両の運用復帰を見込む。犬飼社長は「外部の知見など第三者的な視点も取り入れ、現場任せにするのではなく業務体制の監査を強化する」と話した。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。