三菱ケミカルグループは17日、テレビなどに使われる偏光板向けのフィルムの生産能力を増強すると発表した。岐阜県内の既存工場に設備を追加し、グループ全体の能力が2割増える。画面サイズの大型化に伴い需要が伸びており、2027年度下期の稼働を目指す。
液晶ディスプレーの主力材料で光を調整して映像を鮮明に映す偏光板に使うフィルムを増産する。岐阜県大垣市の事業所に設備を追加し年間の生産能力は2700万平方メートル増える。熊本県でも生産しており、グループ全体では2割増の1億5400万平方メートルとなる。投資額は非公表。
テレビなどで画面の大型化が進み、偏光板の主力材料であるフィルムの需要が拡大している。偏光板そのものの生産では中国企業が台頭しているが、今回増産するフィルムを生産している企業は少なく需要増に対応する。
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