ブラザー工業瑞穂工場の既存施設は老朽化が進んでいる(写真は本社屋、名古屋市瑞穂区)

ブラザー工業は17日、瑞穂工場(名古屋市瑞穂区)内で予定していた新しい社屋の建設を延期すると発表した。オフィスと研究開発設備を建物内で両立させるというコンセプトを実現するため、基本構想から練り直す。着工・完成時期は未定としている。

ブラザーは既存施設の老朽化などを受け、新社屋を2024年に着工し、26年に完成させる計画だったが、建屋の工事に着手していない。社屋の階数や設備の配置など計画を抜本的に見直す。約450億円を想定していた総投資額も未定という。新社屋にはプリンターの設計やマーケティング、研究開発などの機能が入る予定だ。

同社は「建設が白紙になったわけではない。労働環境の変化に対応できるような社屋を目指す」と説明している。瑞穂工場はかつて祖業のミシンなどを生産していた。現在はプリンターや家庭用ミシンの商品企画などを担っている。

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