帝人の子会社である帝人ファーマと医療用アプリ開発のCureApp(キュア・アップ、東京・中央)は23日、高血圧患者向けの治療用アプリの販売で提携すると発表した。同アプリは全国数千の医療機関で導入されており、帝人ファーマとの提携で販売先を広げる。
同アプリは、患者に日々の血圧や食事の内容、運動の記録などをしてもらい、生活改善のアドバイスをする。2022年に治療用アプリとして厚生労働省の製造販売承認を取得し、健康保険の適応対象となった。医師が患者にアプリを処方する仕組みで、3割負担の患者の場合は初月が2910円、2カ月目以降は2490円となる。
帝人ファーマは生活習慣病に関連した医薬品や医療機器を医療機関に販売している。全国に営業拠点があり、営業員約1000人を抱えている。高血圧は他の生活習慣病と併発することも多く、相乗効果が出せると判断した。
キュア・アップは帝人ファーマの販売網を生かし、採用施設や処方件数を広げる。帝人ファーマはキュア・アップから報酬を受け取る。
キュア・アップは14年創業で、高血圧のほかニコチン依存症の治療用アプリも保険適用の対象となっている。
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