家電量販店のパソコン売り場(ビックカメラ有楽町店)

電子情報技術産業協会(JEITA)は23日、2023年度のパソコン(PC)出荷台数が前年度比3.2%減の668万2千台だったと発表した。減少は3年連続で、統計を取り始めた07年度以降で最低となった。新型コロナウイルス禍の在宅勤務特需の反動があったほか、デスクトップPCが不調だった。

種類別に見ると、出荷の約85%を占めるノートPCの出荷台数は前年度比1.1%減の567万台だった。デスクトップPCの出荷台数は前年度比13.3%減の101万2千台と落ち込んだ。一定の需要はあるもののノートPCにシフトする動きが続く。

JEITAは24年度は出荷台数が増えるとみている。PCの買い替えサイクルは一般的に5年程度とされており、コロナ禍で導入したPCの買い替え需要が出始める。25年に控えるウィンドウズ10のサポート終了や、小中学校で1人1台の学習端末を貸与する「GIGAスクール構想」も後押しする。

同日JEITAが発表した24年3月のPCの出荷台数は前年同月比1.1%増の84万6千台、出荷金額は2.7%増の928億円だった。法人向けが好調で出荷台数・金額ともに2カ月連続でプラスだった。ノートPCの出荷台数は前年同月比4.6%増の72万8千台だった。新年度に向けた法人向けPCの需要があった。

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