イオンモールは新店効果を含む中国の人流回復がけん引した(写真は23年11月の湖北省武漢市)

イオンモールが9日発表した2024年2月期の連結決算は、純利益が前の期比57%増の203億円だった。国内で人出が回復した。海外も中国の新店が好調だった。前の期にあった中国店舗の一時閉鎖などに伴う減損損失がなくなったことも利益を押し上げた。

売上高に相当する営業収益は6%増の4231億円、営業利益は6%増の464億円だった。

地域別では、国内の営業利益は5%増の358億円だった。秋の長期セール「ブラックフライデー」などで館内イベントを積極的に打ったことが奏功した。既存店の専門店売上高は6%増え、来店客数も3%伸びた。

海外の営業利益は7%増の105億円と、過去最高だった。中国では23年11月開業の新店効果で、既存店の専門店売上高は30%増えた。空室が解消しなかったカンボジアの新店の不振を補った。

25年2月期の連結業績は営業収益が前期比7%増の4535億円、純利益は19%減の165億円を見込む。複数の店舗を閉鎖するなどで60億円の特別損失を計上する。

26年2月期までの3カ年の中期経営計画も同日、下方修正した。同期の連結営業利益は従来計画を160億円下回る690億円とした。都市型ショッピングセンター事業も10億円の営業黒字から一転、10億円の営業赤字を見込む。

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