3月のビール販売数量は6カ月ぶりにマイナスだった

ビール大手4社が10日に発表した3月の国内ビール販売数量は前年同月比2%減と6カ月ぶりにマイナスとなった。2023年10月から減税が実施されて以降、各社の主力ビールの価格が下がったこともあり、プラスが続いていた。悪天候で花見などの行楽需要が先延ばしになったことが響いた。前年より営業日数が少なかったこともある。

国内ビール系飲料全体は11%減と3カ月ぶりマイナスだった。家庭用の缶は12%減、業務用の瓶・たるは8%減だった。前年の3月13日には政府が感染予防対策として呼びかけていたマスクの着用を緩和し、一定程度の人出が回復していた。

税額が統一されたビール以外(発泡酒と第三のビール)は20%減だった。発泡酒は4%減で13カ月ぶりマイナス。第三のビールは27%減と18カ月連続マイナスだった。酒税改正で第三のビールが増税になり、値上げしたことが響いた。

企業別のビール系飲料の販売数量はキリンビールが7%減、サントリーが16%減、サッポロビールが10%減だった。金額ベースのみを公表しているアサヒビールは11%減だった。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。