ヤマハ発動機は欧州向けの電動アシスト自転車の「動力源」にあたる主要部品の生産をフランスの製造子会社で始めた。これまでは日本で生産して現地の自転車メーカーに供給してきた。フランス製を加えて、物流の効率化や脱炭素化、供給時間の短縮につなげる。今後も生産能力を増強し欧州での需要増を取り込む。
自転車をこぐ力をアシストする「ドライブユニット」で欧州向けの「PW-S2」の生産をフランスの子会社で始めた。同製品は軽量ながらパワフルさを特徴とし、街乗りから山道まで対応する。2022年から日本で生産するが、フランスでの生産により欧州の自転車メーカーへの供給を強化する。
欧州では自社ブランドの電動アシスト自転車も手掛けるが、現地メーカーへのドライブユニットの供給が伸びている。生産や物流の過程で排出される二酸化炭素(CO2)を減らすため、現地メーカーが域内調達を優先する動きに対応する。
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