ニコンは産業用タービンの補修に使う金属3Dプリンターを発売する(右が金属3Dプリンター)

ニコンは9日、金属加工用の3次元(3D)プリンターを今春に発売すると発表した。産業用タービン部品の補修に使う金属の加工などでの利用を想定する。従来の溶接工程に比べ、作業時間を最大65%削減できる。

金属用の3Dプリンターの新製品としては約3年ぶり。3Dスキャナーとセットで販売する。セット価格は税抜きで約1億3000万円。

発電施設で燃焼ガスから動力を取り出すガスタービンなどに使われる「タービンブレード」と呼ばれる部品の補修に使う。これまではブレードごとに摩耗した部分を研削し、手作業の溶接などで補修していた。

開発にはニコンが半導体露光装置の開発で培った光学技術などを取り入れた。タービンブレードは航空機のエンジンなどにも使われており、国内外の顧客を開拓する。

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