センターでは手術支援ロボット「Hugo(ヒューゴ)」などの操作を訓練できる(9日、愛知県豊明市)

藤田医科大学(愛知県豊明市)は9日、医療従事者がロボット支援による外科手術などを学べるトレーニングセンターを学内に開設した。アイルランドに本社を置く医療機器メーカー、メドトロニック社の日本法人との共同施設で、同社の手術支援ロボット「Hugo(ヒューゴ)」などの操作を訓練できる。

「メドトロニック サージカル エクスペリエンスセンター」は開腹手術や腹腔鏡を使った手術、ロボット支援による手術などを包括的に学べる。患者の負担が少ない「低侵襲」が売りの手術支援ロボット「ヒューゴ」のほか、内視鏡の手術機器や電気手術装置などがある。

メドトロニック社は2017年に川崎市で同様のトレーニング施設を設置しているが、大学や医療機関に置くのは初めてという。センターは学外にも開放し、訓練に来た医療従事者は藤田医科大病院の専門医から指導を受けられる。

藤田医科大の湯沢由紀夫学長は9日の開所式で「多くの若い外科医がこのセンターで研さんを積み、患者に低侵襲で質の高い手術を届けられると期待している。世界の外科医の教育の拠点となるように発展するのを期待したい」と語った。

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