スズキは、軽商用アルトのブレーキに関する試験で不正が見つかった

スズキは3日、国土交通省の要請に基づく型式試験に関する実態調査で、不正行為が見つかったと発表した。2014年に型式申請した軽商用車「アルト」のブレーキを繰り返しかけたときの停止距離を測る試験で、停止距離を実際の結果よりも短く書き換えて申請していた。

5月に試験をやり直した結果、法規要件は満たしていることを確認できたとして、リコール(回収・無償修理)はしないという。軽商用のアルトは14年12月に量産を開始し、17年12月に販売を終了するまでに2万5999台を売った。

スズキによると、軽商用アルトの社内試験において、ブレーキをかけてから実際に停止するまでの距離が、法規で定める距離を満たしていたものの余裕がなかった。試験の担当者が意図的に結果を書き換えたとみられるという。

14年以降の全ての開発車種の試験結果と成績書を照合した結果、不正が見つかったのは、軽商用アルトのみだったという。

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