フジテックは14日、社外取締役の三品和広・神戸大学大学院教授が6月26日開催予定の定時株主総会で退任すると発表した。フジテックの大株主で香港の投資ファンドのオアシス・マネジメントの株主提案を巡り、三品氏はフジテックの内山高一前会長から共同不法行為に当たると提訴されていた。

オアシスはフジテック株を19.9%保有する大株主で、2022年にフジテックと創業家が不適切な取引をしたと主張。創業家出身の内山前会長と経営権を巡って争っていた。三品氏は22年6月の内山氏の会長任命と23年3月の解職の両方に関わっており、オアシスが要求した内山前会長の解職について訴えられていた。

新任の社外取締役として、小原シェキール氏が就任する見通し。小原氏は金融・コンサルティング業務などを手がける会社の共同最高経営責任者を務める。

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