王子HDはウルグアイに子会社を設立した

王子ホールディングス(HD)は14日、ウルグアイで植林地を取得するための子会社を設立したと発表した。森林が豊富で木材の販売先も見込める同国北部で植林と木材販売を始める。植林地を拡大して二酸化炭素(CO2)吸収量を増やすことで、脱炭素への取り組みも加速する。

ウルグアイは1980年代後半に林業法が制定されて植林が盛んになった。森林が豊富にあるほか、木を切り出して板状にする製材の工場やパルプ工場といった販売先も確保でき、事業環境が整っていると判断した。

植林地の取得金額は2億8800万ドル(約450億円)。米国の投資会社The Rohatyn Groupと資産譲渡契約を結んだ。総面積4万1000ヘクタールの森林を新たに取得し、ユーカリやマツを栽培する。

王子HDは30年度までに海外生産林の面積を40万ヘクタールに拡大する目標を掲げている。約1000億円を投じて南米やオセアニア、東南アジアで植林地を取得する。22年度にはインドネシアの植林会社を連結子会社化した。

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