三井E&Sは14日、グループ会社の三井海洋開発の株式の大部分を売却すると発表した。発行済み株式に占める保有比率は現在の40%強から10%未満となり、持ち分法適用会社から除外される。売却益は未定。2025年3月期に計上する。保有資産を見直してクレーンやエンジンなどの中核事業へ経営資源を集中させる。

三井E&Sは保有する40.52%分の株式のうち36.85%分(2519万株)を売却する。三井海洋開発は流通株式の比率が改善し、プライム市場の上場維持基準に適合する。

22〜28日のいずれかの日を売り出し価格などの決定日とする。売却で得た資金は港湾物流事業の米国など世界市場への展開や有利子負債の圧縮、一般株主への利益還元などに段階的に充てる。

これにより筆頭株主は三井物産となる。三井E&Sは売却後も商船三井と合わせた3社で発行済み株式の3分の1超を保有する。

同日発表した2025年3月期の連結業績の見通しは、売却の影響額を合理的に算出・反映するのが困難だとして経常利益と純利益は未定とした。売上高は前期比微減の3000億円、営業利益は13%減の170億円を見込む。

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