今月1日、市原市のホテルで、従業員の佐伯仁美さん(56)が殺害され現金数万円が奪われた事件では、元従業員で、市原市光風台に住む会社員、江川敦容疑者(47)が強盗殺人の疑いで13日逮捕されました。
佐伯さんは手首を縛られた状態でフロント近くの従業員用スペースに倒れていましたが、捜査関係者によりますと奪われた現金はフロントで保管されていたものだったということです。
一方、佐伯さんの財布の中の現金や持ち物はそのままだったということです。
これまでの調べで客室にある精算機が壊されていたものの現金が残されていたこともわかっていて、警察は、元従業員が金を奪おうとして目的を遂げられなかったとみています。
こうした状況などから警察は元従業員がホテルにある売上金などを狙って押し入ったとみて捜査するとともに、佐伯さんを殺害したいきさつについても詳しく調べています。
容疑者の自宅 警察が捜索
千葉県市原市にある容疑者の自宅には13日警察が捜索に入り、午後7時ごろ捜査員らが押収した資料が入った段ボール箱や袋などを運び出し、車に積み込んでいました。
容疑者の知り合い「今も信じられない」
容疑者と知り合いの50代の男性によりますと、容疑者は10年以上前から配管工の仕事をしていて、現場の監督なども務めていたということです。
男性は、「いつもにこにこしている穏やかな感じの人で、人づきあいもよかったと思います。仕事も不器用なところはありましたがまじめでした。トラブルなどは聞いたことがなく、事件を起こしたということは今も信じられません」と話していました。
最後に会ったのは、1年ほど前だということで、「たまたまコンビニで会って話しましたが、そのときも変わった様子はありませんでした」と話していました。
また、容疑者の自宅の近くに住む80代の女性は、「事件のことを聞いてびっくりしました。たまに車で自宅を出入りしているのは見かけたことがありますが、話をしたことは1回もなく、トラブルなども聞いたことがありません」と話していました。
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